補助金入門 その2 事業計画書の作成について
補助金を申請するときには、「事業計画書」を作成して提出する必要があります。でも、事業計画書と聞くと「難しそう…」「どうやって書けばいいの?」と感じる方も多いのではないでしょうか?
実は、事業計画書を作ることにはたくさんのメリットがあります。事業の方向性を整理できたり、やるべきことが明確になったり、補助金を活用することでよりスムーズに目標に近づけるようになったりします。そこで、事業計画書を作る際のポイントをわかりやすくご紹介します。
事業計画書ってどうやって作るの?
事業計画書を作るときは、以下の3つのステップを意識するとスムーズです。
1.現状を整理する
まずは、今の事業の状況をしっかり把握しましょう。「強みや得意なことは何か?」「今後の課題はどんなことか?」を整理することが大切です。
2.目標を決める
「どんな事業をしたいのか」「この補助金を活用して、どんなことを実現したいのか」を具体的に考えます。目標が明確になると、次のステップが見えやすくなります。
3.具体的な行動プランを立てる
目標を達成するために、どのように進めるかを計画します。資金の使い道やスケジュールなども考えておくと、計画がより実現しやすくなります。
こうした計画を立てる際には、「SWOT分析」や「経営デザインシート」といったツールを活用するのもおすすめです。これらのツールを使うことで、事業の強みや課題がより明確になり、計画がしっかりしたものになります。
補助金申請で事業計画書が大事な理由
補助金の申請では、提出された事業計画書をもとに審査が行われます。そのため、しっかりとした計画を作ることが大切です。特に「この計画は本当に実現できるのか?」という点が重視されます。例えば、売上や利益の見込みについては、具体的なデータや根拠があると説得力が増します。
また、事業計画書がしっかりしていると、補助金の申請だけでなく、今後の経営にも役立ちます。方向性が明確になり、やるべきことが整理されるので、事業を進めるうえでの道しるべになるのです。
事業計画書作成をサポートしてくれる機関を活用しよう!
「一人で事業計画書を作るのは大変…」という方は、ぜひ専門機関のサポートを活用してみてください。
- 商工会議所・商工会:地域の中小企業を支援する窓口で、補助金の申請や事業計画の相談ができます。
- 金融機関(信用金庫・銀行など):資金調達だけでなく、事業計画の作成についてもアドバイスを受けられることがあります。
- 認定支援機関:国が認めた専門家が、事業計画の作成や経営のサポートを行ってくれます。
第三者の視点でアドバイスをもらうことで、より良い計画を作ることができるので、積極的に活用してみましょう!
事業計画書は経営を見直すチャンス!
事業計画書を作ることは、補助金をもらうためだけではありません。むしろ、事業の方向性を整理し、成長のための具体的な道筋を描くための大切な作業です。計画がしっかりしていると、環境が変わったときにも柔軟に対応しやすくなります。
「なんとなく事業を続けているけど、将来が見えづらい…」という方こそ、事業計画書の作成を通して、自分のビジネスを見つめ直すきっかけにしてみてください。補助金を活用しながら、次のステップに進んでいきましょう!